座談会御書講義

座談会御書「顕仏未来記」講義(2023年5月度)

月は西より出でて東を照らし、日は東より出でて西を照らす。仏法もまたもってかくのごとし。正像には西より東に向かい、末法には東より西に往く。

月は西から出て東を照らし、日は東から出て西を照らす。仏法もまた、この通りである。正法ならびに像法時代には、仏法は西から東へ伝わり、末法においては、東から西へと流布していくのである。

背景と大意

今回、皆さんと学んでまいります御書は「顕仏未来記」です。

本抄は、文永10年5月11日のご述作で、日蓮大聖人が52歳の時に、有名な如説修行抄の御述作とほとんど同時またはその直後に、流罪地の佐渡で著された御書です。

とくに宛名はありませんので、特定の弟子に与えられた書ではなく、門下一同に対してのお言葉であると拝されます。

題号の顕仏未来記は「仏の未来記をあらわす」と読み下し、「未来を予見した仏の言葉をあらわす、つまり実現する」という意味です。

「顕仏未来記」の仏とは、釈尊のことを表しますが、それだけではなく、日蓮大聖人の未来記という意味も持ちます。

釈尊が予見した未来を、日蓮大聖人はただ一人、ことごとく実現してきました。

それは、日蓮大聖人こそが、末法の御本仏だったからであります。

この御書の中心的な部分では、釈尊が予見した「法華経の行者は必ず難に会う」という法則を大聖人が身をもって体現されてきたことを仏説に照らし合わせながら述べられています。

つまり大聖人の出現こそが、釈尊の未来記だったのです。

では末法の御本仏であられる日蓮大聖人の未来記とは何で、一体誰が実現するべきなのでしょうか。

御書の後半部分では、南無妙法蓮華経の正しい仏法が世界に広まることを宣言され、弟子に対して広宣流布を必ず実現するようにと、その実践を強調されています。

つまり、日蓮大聖人の未来記とは、世界広宣流布なのです。

広宣流布とは、全ての人を成仏させることであり、全人類の幸福です。

それが必ず、実現できる、また、実現させて行きなさい、との仰せなのであります。

本抄は、日蓮大聖人の広布の予言書として重大な意義を持つとともに、大聖人の絶対の確信に満ちた偉大な書と言えます。

佐渡でのお暮らしぶりから想像するに、恐らく、弟子達に、御遺言のようなお気持で、全生命をこめて書かれたのではないでしょうか。

今回の拝読箇所を拝しながら、日蓮仏法の実践の正しさをともどもに学んでまいりましょう。

解説

初めに「月は西より出でて東を照らし、日は東より出でて西を照らす」とあります。

ここで「月は西より出でて東を照らし」と釈迦仏法を月に譬え、「日は東より出でて西を照らす」と、日蓮大聖人の大仏法を太陽に譬えられていることには、深い意味があります。

大聖人の仏法こそ、仏法の真髄であり、究極の教えです。

あらゆる生命に成仏の種を植えることのできる大聖人の仏法は、あたかも自ら光を放つ太陽のように、あらゆる動植物、全世界、全生命、全宇宙を輝かせることができます。

一方で末法における釈迦仏法は太陽の光を反射しているだけの月のような存在であり、万物に成仏の種を植える力はありません。

続く御文に「仏法もまたもってかくのごとし」とある通り、この一文によって、大聖人の未来記では、南無妙法蓮華経が全世界に広まっていくことが明確に示されたのです。

正像には西より東に向かい、末法には東より西に往く」とあるのを簡単に説明します。

正像というのは、正法時代、像法時代のこと言います。

正法時代というのは釈尊の説法に効果効能があった時代で、釈尊入滅後1000年間続きました。

そこから釈尊入滅後2000年までの1000年間が像法時代と言いまして、釈尊の教えが形骸化してきて、効果効能がなくなっていく時代です。

そして釈尊入滅2000年後以降を末法と言いまして、釈尊の教えには効果効能がなくなります。

そこからはずっと末法時代なので、今も末法ということになります。

正像には西より東に向かい」とは、この正法と像法の時代に、西の方角にあるインドから東に向かって、中国、朝鮮半島、そして日本へと仏教が渡ってきたことを表しています。

そして、この釈迦仏法の動きは、まさに月のようだとおっしゃられているのです。

それに対して「末法には東より西に往く」との仰せは、まさに太陽の如き大聖人のスーパー仏法が日本で誕生し、それが、世界中へと広まっていくことを宣言されているのです。

このように東から来た仏法が西方向へ、つまり全世界へと広がっていくことを仏法西還と言います。

日蓮大聖人が大確信の未来記として予言した仏法西還が、すでに現実のものとなっていることは、皆さんもご存知の通りです。

まさに創価学会が全世界に広げている平和、文化、教育の潮流は、大聖人が予言した仏法西還そのものではありませんか。

全世界の民衆を救わんとする運動は、すでに世界192カ国地域に広まりました。

池田先生はつづられています。

「日蓮仏法は“広宣流布宗”です」

「日蓮大聖人のご精神をそのままに、御書の心を蘇生させたのは先師・牧口常三郎先生です。その意味で、創価学会の出現が日蓮大聖人の仏法を証明したのです。現代において、学会を離れて、日蓮仏法を正しく行ずることもできなければ、大聖人の御精神の真髄に触れることも、絶対にできません」

まとめ

私たちの活動は仏法の歴史上、釈尊が未来記として残し、日蓮大聖人が予言した通りの、仏法西還の究極に正しい仏法です。

仏が予言した未来をまさに私たちの手足で作っているんだと感じることができれば、学会活動こそが最高の楽しみになる。

日々の戦いが、仏に勝利を約束された、痛快なストーリーになっていく。

この喜びを、同志や友に語っていくことが、どれほど偉大なことか。

私たちは、創価の正しさを胸に、仏法西還の世界広布の一歩を、我が地域で、我が手足で、切り開いて参ろうではありませんか。

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